療育手帳を持つメリットは?


ココがポイント
療育手帳とは、最近、テレビなどでも何かと取り上げられる機会が増えてきた自閉症スペクトラムやADHDなどに代表される発達障害、主に知的障害者が補助を受けるために都道府県の知事が発行している手帳です。
手帳を提示することで、自治体や公共施設にて各種援助を受けることができます。

各種援助 (Wikipediaからの引用)
- 特別児童扶養手当
- 心身障害者扶養共済
- 国税、地方税の諸控除及び減免税
- 公営住宅の優先入居
- NHK受信料免除
- 高速道路の料金割引
- 旅客鉄道株式会社(JR)の旅客運賃や料金の割引
- 航空会社の日本国内線の航空運賃割
- 生活福祉資金の貸付
- NTT番号案内料金無料
- 携帯電話使用料の割引
- 公共施設の利用料割引
※ただしサービス内容は、各自治体により異なるため、居住地域の福祉担当窓口に問い合わせが必要。


解説 ①
解説 ③
子ども向けプログラミング・ロボット教室【LITALICOワンダー】

年間40万円くらいの手当をもらっていました。
ただ、途中から所得制限に該当し、手当はもらえなくなってしまいました。

発達障害の子どもたちは、親が何かと身の回りの世話をしてあげないといけないので、時間もお金も他の普通の子どもよりかかります。
また、住居の問題もあって、家のように賃貸の場合、選択できる条件が限られてしまいます。
息子は声が大きく、騒ぎ出すことが多いので木造アパートでは騒音で苦情が来てしまいます。多少高くても、鉄筋造りのマンションしか選択肢がありません。
見た目が普通なので、周りから白い目で見られることも多々あり、親の気苦労も想像を超えます。
夫婦の温度感が揃わない、実家が近くにないといった環境では、奥さんは、1人で子育てしないといけません。そんな環境では、育児ノイローゼになってしまうかもしれません。
発達障害の子を育てていく中で「辛いな」と感じたら、居住区の市役所へ行って社会福祉課へ相談してみるといいです。
地域で実施している療育教室やカウンセラーを紹介してくれたり、同じような境遇の親たちと知り合える機会ができます。

【特別児童扶養手当の所得制限】
扶 養 親族等 の 数 |
本 人 | 配偶者及び扶養義務者 | ||
収入額 | 所得額 | 収入額 | 所得額 | |
0 1 2 3 4 5 |
6,420,000 6,862,000 7,284,000 7,707,000 8,129,000 8,551,000 |
4,596,000 4,976,000 5,356,000 5,736,000 6,116,000 6,496,000 |
8,319,000 8,596,000 8,832,000 9,069,000 9,306,000 9,542,000 |
6,287,000 6,536,000 6,749,000 6,962,000 7,175,000 7,388,000 |
※厚生労働省HPより。
療育手帳の申請方法について

ココがポイント
療育手帳は以下の流れで発行されます。
1.居住区の児童相談所へ連絡して、IQ診断日時の予約を取る
2.IQ診断でIQレベルが低い場合、知的障害と診断される
3.児童相談所で療育手帳の申請を依頼する
4.市役所から郵送で療育手帳が届く


ポイント
息子と同じ相談クラスの子でも、家のように療育手帳を持っている子もいるし、IQ診断で知的には問題ないと判断され、療育手帳を持っていない子もいます。
発達障害は、1,000人いたら1,000通りの症状があると言われます。それくらい症状がまちまちなので、療育手帳=障害の程度とは一概に言えないし、診断する側も難しいと思います。
「療育手帳を持った方がいい」まとめ


「療育手帳を持った方がいい」まとめ
- お金面でさまざまな優遇措置がある!
- 公共施設の各種サポートを受けやすい!
- 発達障害の証明書として提示できる!
- 親が子どもに対する気持ちを整理できる!

